ダイムをかけたらドルまでかけろ??
どうも、通訳のヒコです。
日本語の諺ってたまにおじさん達が会議中に口にしたりするのですが、本当に知らないと、とっさに出てこないものですよね。
「一石二鳥」なんかはイメージもしやすいし、英語もかなり近くて
Kill two birds with one stone. 「ひとつの石で二羽の鳥を仕留める」
ほぼ、直訳でなんとかなりますね。
今日のフレーズは「毒を食らわば皿まで」です。
同時通訳で会議に入っていた時に、こんなことを言われると一瞬思考が停止します。
(・・・えーっと、毒はポイズン?
♫言いたいことも言えないこんな世の中じゃ〜♪)
気を取り戻し、
once we started this project, might as well we complete it.
(1度このプロジェクトに手をつけたからには、完成を見るまで続けよう。
=毒を食らわば皿まで)
くらいに訳しておければ取りあえずは及第点でしょう。
でも、こういう時がチャンスで僕はささっとメモにとって置いてあとで調べるんです。
すると、
in for a dime, in for a dollar
ここで、dimeというのは上の写真のように、アメリカのコインのひとつで、
10セントコインの名前です。
アメリカのコインには
1セント=penny
10セント=dime
25セント=quater
のようにいろいろとあるのですが、
「10セント支払って賭けるなら、1ドル賭けた方がいい」というような意味になります。
イギリス英語では
in for a penny, in for a pound (1ペニーを賭けるなら、1ポンド賭けた方がいい)
とやはり、通貨は違うものの、似た言葉があります。
ところで「毒を食らわば皿まで」の意味を辞書でひくと
一度毒入りの料理を食べてしまった以上、死ぬことに違いはない。 どうせなら毒を盛った皿まで舐めても同じことだからと、居直って悪事を続けること。 ー 故事ことわざ辞典
とあります。悪事を続けるとなるとニュアンスが若干違ってくるので
You might as well be hanged for a sheep as for a lamb
(子羊を盗んで縛り首にされるなら、羊を盗んでも同じことさ)
の方が近いかもしれません。
小さな悪事を働いて罰せられるなら、大きな悪事を働いても同じこと。
悪事には手を出さないことが一番ですけどね。
今日はここまで
マハロ