ジョン・ジェーン どう??
どうも、通訳のヒコです。
テストや宿題のプリントに名前を書かずに提出したことありせんか?
僕は一度だけアメリカの大学に在学中、宿題のプリントに名前を書かずに出したことがありす。
まわりの生徒たちが宿題を返される中、ひとりプリントが返ってこないので教授にその旨を伝えに行くと
Oh! You must be the John Doe, aren't you?(あんたがジョン・ドゥだね?)
なんて言うので、
No, Sir. I'm Hiko. (いいえ先生、私はヒコですよ)
と答えると、笑いながら赤字でJone Doeと大きく書かれたプリントを返してくれました。
どうして、こんなことになってしまったのでしょう?
John Doeとは名前のわからない人に暫定的につける呼称のようなもので
日本語にすると、「名無しの権兵衛」や「山田太郎」みたいな感じです。
女の人の場合はJane Doeとなり、日本語では「山田花子」でしょうか。
日本語の「名無しの権兵衛」と異なる点は、
日本語の場合は俗語的に使われることがメインなのに対して
英語のJohn Doe ・ Jane Doeは法的な文章や警察の事件ファイルに
「被害者身元不明」のような形で使われることが多いです。
この写真はホラー映画の"The Autopsy of Jane Doe"です。
邦題は「ジェーン・ドゥの解剖」
さらに日本語にするなら、「山田花子の解剖」ではなく、「身元不明女性の解剖」
と言う方がいいと思います。
なぜ、身元不明者をJohn DoeやJane Doeというのかと言うと
昔のイギリスの法律では、
『土地の所有者は土地の使用者を明確にしなければ、その不動産を明け渡さなければいけない。』
という法律 "The Action of Ejectment"がありました。
この法の穴をかいくぐるため、貸し出し人John Doe:借り受け人Richard Roeなどと
偽名をつけて書類を作成し、不動産の明け渡しを逃れたことが始まりとされています。
ここで出てくるJohnやRichardは当時もっともポピュラーだった男性の名前で、
Doeは以前
で出て来た雄鹿Buckに対して雌鹿を意味しています。
RoeはRichardのRをとったものだと考えます。
会社や学校で身元不明の落し物を見つけた際は使ってみてください。
今日はここまで。
マハロ